2019/02/19 17:45

こちらのブログも久々の更新となってしまいました。


先日『The Best 50 Albums of 2018』を公開させて頂いたのですが、
こちらの僕の年間ベストの中から、to'morrow recordsで販売している作品を改めて紹介していこうと思います。

” 好きなら全部取り扱えや ”と思う方もいるかと思いますが、
to'morrow recordsは有名過ぎないインディーアーティストを中心に販売しているのと、
運営予算的に何でもかんでもは入荷できないので(笑)

僕は普段からto'morrow recordsの軸となってるインディー・ミュージックだけでなく、
HIP-HOPやR&Bなどなど様々なジャンルを聴いていて、
その中でもランクインさせているインディーバンドですので、特に自信を持って推せるアーティストたちです!

それぞれタイトルをクリックすると販売ページにも飛べるので、気になった方はぜひ!

1. Jack / Alchemical Rounds(Ranked 49)

Sounds like:Abi Reimold, Mitski, and Angel Olsen

NYはBuffaloを拠点に活動中の
Brittany Costaによるプロジェクト、Jack。
暗い洞窟の中で孤独に叫んでいるかのように切なく、ダークなオルタナティブな作品だけど、
Angel Olsenを彷彿させるまるで彼女の心がそのまま憑依したかのような感情的な唄が素晴らしくて、グッと来ます。


2. Dream Wife / Dream Wife(Ranked 46)

Sounds like:CSS, Hinds, and whenyoung

日本でもサマーソニックに出演など昨年注目を浴びた新人バンドの一つ。
このロンドンのガールズ3人組は暴力的なギターリフとキャッチーなメロディーを武器に
時にはメッセージをこめて、オリジナリティーに溢れるパンク・ダンス・ミュージック。


3. itoldyouiwouldeatyou / Oh Dearism(Ranked 45)

Sounds like:The World Is a Beautiful Place & I Am No Longer Afraid to Die, American Football, and Mineral

「長いバンド名のエモバンドに外れはいない」という謎の理論をまたも証明されました。
2018年、僕が出会った中で一番良かったエモバンド、itoldyouiwouldeatyou。
バンド名にスペース入れろや!というツッコミはありつつも、あなたがエモが好きなら間違いないはず。


4. Natalie Prass / The Future And The Past(Ranked 42)

Sounds like:Faye Webster, Haim, and U.S. Girls


リッチモンド出身のSSW、Natalie Prassが3年ぶりの2ndアルバム。
デビューALでは、
フォーキーなアプローチをしていた彼女だけど、
今作ではR&B路線やインディー / 
シンセ・ポップの臭いがするサウンドに変化。
今のメインシーンとリンクとしつつも、決して真似っ子しているわけではなく、
自然と彼女らしさが出たかのようなちょっと捻くれたヴォーカルとポップセンスが素晴らしい。

5. Tt / LoveLaws(Ranked 41)

Sounds like:Warpaint, Loma, and Tess Roby


WarpaintのVo&Gtとして活動しているTheresa WaymanがリリースしたソロデビューAL。
Warpaintの前作『Heads Up』も素晴らしい作品だったけど、ある意味このソロ作品の方が
ダークなエレクトロニカ風のサウンドで、僕たちがイメージする "Warpaint" に近いサウンドを表現していた。
つまり、Warpaintが好きな人なら間違いない作品で、バンドの4枚目としてリリースされていても全く違和感が無いやつ。

6. Beach House / 7(Ranked 40)
Sounds  like:Slowdive, Airiel, and Lowtide

Beach Houseの作品は本当に外れが無いけれども、今作もまた素晴らしい作品に。
今までで一番シューゲイズな感じの作品に仕上がりつつ、
ドラムのサウンドにめっちゃ拘ったとインタビューで答えていたのも頷けるサウンド。
でも、Beach Houseが奏でるサウンドはあくまでもノイズとしての心地良さではないんだよなあ。
穏やかにさせられるメロディーと唄声は健在。


7. Soccer Mommy / Clean(Ranked 39)
Sounds like:TomberlinPhoebe Bridgers, and Lomelda

たくさんのSSWが飛躍を遂げる中で、2018年最も数字を伸ばしたSSWの一人であろうSoccer Mommy。
今回リリースした『Clean』は弾き語りっぽい構成の楽曲からバンド構成の楽曲まで収録されている。
メロディーと楽曲はもちろん、毒々しい歌いまわしから、20歳の女の子らしいスイートな日常までを描いているリリックも彼女の魅力の一つ。

Sounds like:Homeshake, Mac DeMarco, and Billy Lemos

カリフォルニアはガーデナ出身のベッドルーム・アーティスト、Michael Seyerの2ndアルバム。
Mac DeMarcoやHomeshakeといったカリフォルニアのインディーポップを取り込みつつ、
ソフトロックやR&Bといったサウンドを鳴らす、ベッドルーム界でも期待の少年。


Sounds like:Forth WanderersIAN SWEET, and Why?

最近、Why?とのコラボ楽曲もリリースしたシカゴのLillie Westによるプロジェクト、Lala Lala。
時にはドラムマシーンを使いこなしたりもするオルタナ・ローファイ・サウンドだけど、
何故だかガッツリと爆音を鳴らしているようなエモよりもエモーショナルにさせられる不思議な力を持っている。


10. CASTLEBEAT / VHS(Ranked 33)
Sounds like:Beach FossilsFoliage, and Bruises

Brooklynを拠点に活動中で、まさにブルックリンな音を鳴らすJosh Hwangによるプロジェクト。
Beach FossilsやDIIVといったバンドがCaptured Tracksからリリースしているサウンドに影響を受けた宅録インディーポップ。
そういったバンドは5万といるけども、彼の場合は
そこに乗っかる靄がかかったヴォーカルが哀愁を漂わせ、
まさに『VHS』のように僕の世代にとってはどこか懐かしく、妙に愛着がわいてしまう。


11. Now, Now / Saved(Ranked 31)
Sounds like:Chvrches, Tancred, and Jay Some

オルタナ・ポップの名盤だった前作『Threads』から 約6年ぶりにリリースした復活作は、
前作とは方向性が変わったエレクトロ・ポップよりなアルバムに仕上がったけど、
ソングライティングは相変わらず抜群だし、何よりも一番ポップでインディーよりの冒頭のリード曲「SGL」名曲過ぎます。


Sounds like:Black Honey, Honey Blood, and Pinky Pinky

NYを拠点に活動中のトリオの2枚目、前作はドリームポップとかそっち系のサウンドも入ってましたが、
今作は完全に70年代とかのR&R風に振り切っていて、そこが懐かしさとテンション上がる感じのどちらも持ち合わせていて良い。
これぞダンスフロアで聴きたいロックンロール!のお手本な感じに仕上がっている。



ドイツはベルリンを拠点に活動中のNiklas Kramerによるプロジェクト。
幻想的でどこか理想的な世界へと連れて行かれているかのような心地良さを醸し出している大傑作で、
Whitneyが好きな人にはマストで聴いて欲しい一作。
2018年、インディーポップが好きな人とかにとって、聴かなくて損してるんじゃない!?って思うナンバー1です。

14. Conner Youngblood / Cheyenne(Ranked 22)
Sounds like:Bon Iver, Angelo De Augustine, and Tomberlin

テキサス生まれ、現在はNashvilleを拠点に活動中のSSW、Conner Youngbloodが世界中を旅しながら作り上げたデビューAL。
まさに世界中で見たであろう美しい景色をそのまま描いたかのような世界観のフォーク・ロックを中心に、
時にはRadioheadを彷彿させるような「12 lbs」や「Red.23」のような曲まで収録。

Sounds like:The War On Drugs, The National, and Strange Ranger

NYを拠点に活動中のインディー・バンド、Wild Pinkの新作。
オルタナフォークやカントリーからの影響も感じるナチュラルで美しい作品で、無名ながらもPitchforkでも高得点を叩き出した。
The War On Drugsが好きな人にとっては、画期的な出会いになるのではないだろうか。
16. Carb on Carb / For Ages(Ranked 20)
Sounds like:CAMP COPERatboys and The Beths

最近、CAMP COPEやThe Bethsなどエモーショナルなガールズ・ヴォーカル・バンドが次々と出てくるオセアニアシーンだけど、
見逃されがちで一番勿体無いのがこのニュージランド出身の2人組、Carb On Carb。
上記に上げたバンドが好きならマストなエモロック。メロディーも素晴らしいし、聴きやすい!

17. The Goon Sax / We're Not Talking(Ranked 19)
Sounds like:The Pastels, Bob Dylan, and Hollow Hand

オーストラリアの奇跡の3人組、The Goon Sax。
へなへなローファイ・ギター・ロックは絶妙なバランスで保たれていて、
一つのピースでも崩れたらダサくなってしまうだろう。でも彼らは最高なんだ。

18. George Clanton / Slide(Ranked 17)
Sounds like:Yves TumorNegative Gemini and ESPRIT 空想

NYのインディー・レーベルで今一番イケてるとも噂の〈100% Electronica〉主宰のGeorge Clantonが本名名義で久々のリリース。
シンセ・ポップの中にノイズ、ドリーム・ポップ、チルウェイブ、ニューウェーブ、シューゲイザーなどなど
訳のわからないくらいサウンドを詰め込んだ今作は、明らかに未来のサウンドに。

19. FRIGS / Basic Behaviour(Ranked 16)
Sounds like:lié, Iceage, Mourn

カナダのポストパンク、4人組。ヴォーカルBria Salmenaのハスキー・ヴォイスと楽器隊がかき鳴らす刃物のように鋭いサウンド、
そして音源からも伝わってくるどこか糸一本で繋がっているかのような危なっかしい雰囲気、どれも素敵だ。
これといって抜き出た一曲というよりはアルバムの曲順も素晴らしく、全体的に素晴らしい一枚。

20. Mitski / Be the Cowboy(Ranked 14)
Sounds like:Angel Olsen, Abi Reimold, and Lucy Dacus

日系アメリカ人が日々生きていく中で葛藤を唄った大名曲「Your Best American Girl」を収録した
前作『Puberty 2』で世界へと存在を広めることに成功したMitskiが約2年ぶりの新譜である『Be The Cowboy』。
前作に引き続き素晴らしい歌唱力を披露するのは彼女にとってはもう当たり前だろうが、
「Nobody」という新たな一面を見せたポップソング(でもちゃんと悲しい)が収録されて、一歩上のステージに。

Sounds like:Phoebe Bridgers, Weyes Blood, and Lucy Dacus

ロンドンの20歳のSSW、Fenne Lily。20にしては妙に大人っぽい見た目をした彼女だけど、唄も大人っぽく少し静寂で美しい。
シンプルにコードを優しく奏でられたサウンドと彼女のメランコリックな唄声を聴いていると、
まるで協会にいるかのように、心が清められたかのような気持ちにさせられる。

22. U.S. Girls / In a Poem Unlimited(Ranked 10)
Sounds like:Meernaa, Weyes Blood, and Let's Eat Grandma

独自なエクスペリメンタルなサウンドでDIYファンを掴み、
4ADへ移籍してからは更にポップセンスまで磨きをかけまくっているU.S. Girlsの最新作は、
タイムスリップしながら世界中を旅しているような感覚にさせられる中毒盤。
サイケにノイズにディスコにそれを全てまとめあげるポップネス!実験的であり、名盤って最高ということでしょ。

23. Let's Eat Grandma / I'm All Ears(Ranked 8)
Sounds like:Sophie, Empress Of, and Yves Tumor

2018年は ”
Sophieプロデュース"という文字を見るだけで心が躍る一年であったが、
デビューアルバムの時から才能が凄まじかったUKの少女2人
19歳になりSophieとタッグを組んで作り上げた「Hot Pink」を含む今作は
最初から最後まで彼女たちの毒々しさ、そしてポップネス、そしてエレクトロポップなエクスペリメントサウンド。
全てにおいて素晴らしいのではないでしょうか!

Sounds like:Drahla, Goat Girl, and The Breeders

スペインはバルセロナの4人組の3枚目。
3枚リリースしてもまだ21歳前後という驚異の若さにも驚きだが、デビュー以来全くブレずにクオリティーだけを磨いてきたことが、このアルバムでは華を開いたというか、彼らが演奏しているのは初期の頃と何も変わってないオルタナ・パンクだけれども、
楽曲にどんどん説得力が増してきて、若さという壁をブチ破った傑作。

25. Snail Mail / Lush(Ranked 3)
Sounds like:WaxahatcheeSoccer Mommy, and Julian

今年一番期待していたかもしれない新人、Snail MailのデビューAL。
16歳の時に作れられたデビューEP『Habit』を下敷きに、リアルな実体験を元に書かれた10曲の日常の唄は、
時にリアル過ぎるくらいにさらけ出し、ぶっぎらぼうな唄声と共に僕たちの生活に寄り添う。
”自分の体験したことしか歌いたくない”と言い切ったLindsey Jordanは、まさに僕たち一般人の生活の中でヒーローにもなり得る存在。

26. Forth Wanderers / Forth Wanderers(Ranked 2)
Sounds like:Snail Mail, Lala Lala, and free cake for every creature

僕は2018年の11ヶ月間をNYで過ごしたのだけれども、彼らはそんなNYから電車で10分ほどで着くニュージャージ出身の5人組。
今作はまさにNYという街から少し外れたNZの空気感を表現していて、
僕にとって少し大きしすぎたあの街での生活に、妙にピッタリと寄り添ってくれた。
2018年の僕の思い出や生活の描写と共に鳴っている音楽は、
Forth Wanderers。


【The Best 50 Albums of 2018】のプレイリストはこちらから:Spotify / Apple Music



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