2019/11/06 13:05
to'morrow recordsがあるテーマを元に音楽を紹介していくブログ。
今回はフジロックにも出演を果たし、来日公演も控えるStella Donnellyについて書こうと思ったのですが、
SSW系のテーマはSnail Mailが来日した時に「Snail Mail好き必聴なフィメールSSW10選」で書いたしなあ。
ということで、今回はStella Donnelly最初に見つけた僕も大好きなレーベル〈Healthy Tapes〉について書いていきます。
今では嵐の大野くんがTシャツ着るレベルにまで有名になった
Stella Donnelly / Thrush Metalのカセットを見つけたのが〈Healthy Tapes〉との出会い。
今ではもちろんそのカセットは売り切れ(廃盤)になっているが、
to'morrow recordsではこの貴重なカセットを少し日本に届けさせてもらったし、
今でも全てのリリースをチェックして、to'morrow recordsとマッチする作品は入荷している。
Healthy Tapes
Healthy Tapesは2014年に設立されたメルボルンを拠点に置くインディーレーベル。
これまでに40以上の作品をリリースしていて、レーベル最大の特徴は少数のカセットリリースに拘っているところ。
基本的にはどのリリースも数十個限定のカセットでのリリース。とてもDIY感の強いレーベルである。
そして、母国であるオーストラリアのインディーズ・アーティストを中心にリリースしており、
ここでしか中々しれないようなマイナーだけど良質のアーティストが揃っている。
中心はオーストラリアのアーティストだが、もちろん海外のアーティストのリリースも行っており、
これまでにはHigh SunnやJapanese Wallpaperなどのリリースも行っている。
ジャンルに関してもSSW系を中心にリリースしているけど、
最近ではPhilippines出身のハウス系のサウンドを鳴らすPamcyの音源などもリリースしていたりと、
そこまでジャンルに統一性もなく、好きなものを好きなようにリリースしている感じがとても好印象のレーベルだ。
本日はそんな〈Healthy Tapes〉のリリースアーティストからto'morrow recordsで取り扱ってるアーティストを紹介する。
1. Stella Donnelly(Perth, Australia)
まずは知らない人もいるかもしれないので、改めてStella Donnellyを紹介。
Stella Donnellyはオーストラリアはパース出身のSSW。
元々はカバーバンドでGreen DayやAC/DCを演奏したり、地元のガレージパンク・バンド、Boat Showで活動をしていた。
後ほど登場するTanaya HarperがフロントマンBells RapidsではDIYな活動ながらも現在でもリードギターを担当しており、
この夏に実はデビューEPとして『Bells Rapids』をリリースしている。
Stella Donnellyは意外にもブレイクするキッカケとなったソロデビュー作『Thrush Metal』のリリースまでのキャリアを持っているアーティストだ。
デビューEPに収録されている「Boys Will Be Boys」は友人が受けたレイプ体験を唄った曲で、欧米のメディアに取り上げられた途端に各地で聞かれるようになり、Me Too時代の一つのテーマソングとして世に知られていくことになる。
30個のカセットから始まったStellaのストーリーは一気に加速し〈Secretly Canadian〉と契約。
『Thrush Metal』をレコード化した時には既にデビューALが待望されているSSW筆頭だったと思うが、
遂に今年の3月にデビューAL『Beware of the Dogs』をリリース。
インディーフォークがメインだった『Thrush Metal』に対し、ジャンル的にもかなり幅の広がったデビューアルバムになった。
爽快で弾けるギターポップ・サウンド「Old Man」では再び Me tooの流れを彷彿させるリリックを歌い上げかと思ったら
Mac DeMarcoやHomeshakeとかと通じる「Bistro」やアニメの世界観の中に飛び込んだかのようなお茶目なサウンドの中で "I don't wanna die”と楽しそうに唄う「die」など、聴かせてみたり、ポップに弾けたり、遊んでみたりとカラフルなアルバムに仕上がった。
今年のフジロックにも出演し、単独来日も決定し日本でも順調に人気を集めているStella Donnelly。
これから先もどう進化していくのかが楽しみなアーティストだ。
2. Tanaya Harper(Perth, Australia)
先ほど紹介したStella Donnellyが参加するバンドBells Rapidsでフロントマンを務め、
他にもGhost CareやPeppermint Showersといったバンドにも参加しているパースのインディーシーンの重要人物の一人。
〈Healthy Tapes〉ではそんなTanaya Harperのソロデビュー作『Some Kinds』をリリースし、
こちらの作品でもStella Donnellyがギターとしてゲスト参加している。
透明な唄声とちょっぴりメランコリックなフォーキーでシンプルな楽曲を中心に演奏する彼女だが、
特に「Graceless」という曲は口ずさみたくなるような曲で、人を引き込む力を持っていると思う。
3. sandy hsu(Melbourne, Australia)
メルボルンを拠点に活動中のアーティスト、sandy hsu。
先日リリースした新作『She Comes To Me In A Fever Dream』は
アンビエント〜オルタナティブ・フォークを軸とした美しく神秘的な作品。
Angel Olsenと同じように透き通って静かな楽曲の中にパワーを感じるし、
ダークな重低音のピアノの音の中にも微かなヒカリのような希望も感じる。
ギターを持った楽曲にはJulien BakerやPhoebe Bridgersにも負けない魅力があると思います。
4. Kythira(NY, USA)
NYを拠点にノマドとして世界中を旅しているAlyssa Gengosのプロジェクト。
LA、コペンハーゲン、シドニーなどを旅している最中にラップトップで作られたDIYインディーポップ集。
作り方こそDIYで、ドラムマシーンを駆使したインディーポップという意味ではColleen Greenを彷彿させる部分もあるが、
Kythiraの作る音楽はローファイ感は薄くて、もっとAnna Burch辺りを彷彿させる。
太陽を思いっきり吸い込んだ〈Polyvinyl〉産のインディーポップという感じでしょうか。
5. ZK king 劉(Melbourne, Australia)
メルボルンを拠点に2年ほど前からSoundcloudを中心に音源をアップしていたアーティスト / プロデューサー。
ローファイ・ヒップホップやオルタナR&B辺りの音楽とも共鳴した心地良いサウンドが一番持ち味で、
Sabrina ClaudioやKelelaとかを彷彿させるセクシーな唄声は現在のUSのトレンドともマッチする。
更にはエクスペリメンタルやエレクトロニックな要素が強い楽曲もあるし、ラップもしたりする。
まだまだ隠し玉の多そうだし、ジャンルに囚われないところも今っぽいし、これからが本当に楽しみなアーティスト。
といった感じで紹介していきました。
他にも素晴らしいアーティストをリリースしているので、ぜひ〈Healthy Tapes〉をチェックしてみてください。
Healthy Tapes
Bandcamp / Official Site / Instagram / Facebook
〈Stella Donnelly Japan Tour 2019〉
・2019/12/11(Wed)Shibuya CLUB QUATTRO
・2019/12/12 (Thu) SHANGRI-LA
・2019/12/13 (Fri) Daikanyama UNIT
詳細はこちらから:https://smash-jpn.com/live/?id=3209
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