2018/04/29 01:14

あるテーマに沿って、to’morrow recordsで扱っているアーティストを特集していく記事。

今回はSub Popの看板バンドと言っても過言ではなくなった、トロントの爆裂ポストパンク / ノイズロックバンド、Metzを特集。


昨年リリースしたアルバム『Strange Peace』は、Nirvanaの『In Utero』のプロデューサーでもあるSteven Albiniと共にシカゴで録音された事もあり、今までで一番Metzの爆裂したライブ感を詰め込んだ一作になっている。

そんな、Metzが久しぶりの来日ツアーを6月に行うという朗報が!僕も前回の来日ツアーに遊びに行きましたし、最近ではSXSWでも彼らのライブを観たけれども、彼らのライブは本当に凄い!音源のように爆裂で、しかもこの手のバンドでは珍しく歌が死んでいない!超爆音だけど一番前に出てるのが「歌」という事が、僕はMetzがここまで凄いバンドとして評価されている大きな要因だと思っています。

こんな機会は見逃してほしくないという事で、「Metzの来日公演に足を運んでね」という意味も込めて、Metzファンへ紹介したいアーティストを特集し、あなたの脳内をノイズの洪水にしてしまおうというのが、今回の特集。

いつだかのアーティスト写真もノイジーさが溢れてでいます。


ちなみに、今回紹介しているアーティストは全部to’morrow recordsで取り扱ってるアーティストで、下の方に商品の販売ページのリンクもあるので、気に入ったら是非。

まずはMetzを聴いたこと無い人はこちらを是非聴いてみてください。


続いて紹介したいのは、最近MetzとレーベルメイトとなったLAのMoaningという3人組。Spincoasterでも記事を書きましたが、まさに次世代のMetzと言わんばかりのサウンド。彼らの事はLAに住んでいたので知っていたけども、所謂ガレージロックが主流なLAなので、この手のタイプのサウンドのアーティストは珍しかった。そんな中で凄いクオリティーを放っていたので、印象も強く、僕が観たライブでは若者を唸らせてた。といっても知名度はそんなに高くなかったし、ライブの本数とかもそんなに多かったわけじゃないのに見つけてきた「Sub Pop」というレーベルは本当に凄いなと。



「Sub Poo」所属のアーティストでで忘れちゃいけないのが、ナッシュビルのBully。ブロンド美女Alicia Bognannoが「え、今90年代?だっけ?」と錯覚させるようなグランジでオルタナティブな爆裂サウンドを弾き倒す。Metzとはジャンルは違うけれども「爆裂」という僕の中で一番Metzを表すのに相応しい部分が一致していると思うし、最新作『Losing』はSteven Albiniのスタジオ「Electrical Audio Studio」で録音されたという共通点も!



そして、SXSWの地であるテキサス・オースティンでDIY活動中のInstituteもMetz好きな人には聴いて欲しいバンドの一つ。ガレージパンク色がより強めに出ているバンド。Instituteは4人組でヴォーカルはハンドマイク。つまり楽器隊はギター、ベース、ドラムという一番シンプルな構成なのだけども、その3つとも自己主張が強いのに上手くまとまってる感じが流石である。ちなみに1stアルバムと2ndアルバムがカセットセットになっているこちらの作品は、100個限定の生産でレーベルでも、バンド側でも既に売り切れの注目商品!



更に鋭いギターリフを欲してる方には、こちらのFRIGSというトロントのポストパンク・バンドをオススメしたい。ヴォーカリスト、Bria Salmenaのハスキーな声質が楽曲の中で活き活きしている彼らのデビュー作『Basic Behaviour』は、彼らの持ち味である鋭いナイフのようなサウンドをただ振り回すだけではなく、計算してキレイに音を刻んでいくような感覚。楽曲毎のコンセプトがしっかりしていて、アルバムとして聴き応えもある。



さて、ここから先はアメリカ大陸からヨーロッパ大陸へと場所を移し、まずはMetzのEUツアーにもOAとして参加していたDrahlaというバンドを紹介。ヴォーカルLuciel Brownの歌声は、まさにオルタナティブ・ロックを唄う為にあるような、努力ではどうしようもできない宝物。そう、ストレートだけで勝負できないピッチャーは、変化球を使って三振を取るけど、ストレートだけで勝負できるなら、それが一番カッコいいじゃん?



昨年〜今年にかけて気づいたらみんな「サウスロンドン!サウスロンドン!」とサウスロンドンがどういう街なのかよくわかってない僕らが言うようになったのは、このShameというバンドが「Dead Oceans」とサインしたのが大きな決め手となったのではないでしょうか。Shame流の熱苦しいポストパンクは、SXSWでライブ観たけど、本物でした。あそこにいた地元オースティンの若者たちが全てを物語ってた。カルチャーはユースが作るもの。羨ましい。



ラストに紹介するのは、スペインはバルセロナのバンド、Mourn。17歳と15歳のメンバーでCaptured Tracksからデビューを果たしたエリート。このバンドもまた「爆裂」というキーワードが似合うパンク精神が溢れ出ているオルタナティブ・ロック。マドリードにHindsを観に行くとしたら、バルセロナにはにはMournを観に行けばいい。





【LIVE HOUSE FEVER presents METZ Japan tour 2018 】
6/4(月)/  6/5(火) LIVE HOUSE FEVER (TOKYO) 2DAYS
6/6(水)TIGHT ROPE (NAGOYA) 
6/7(木) CONPASS (OSAKA) 
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