東京を拠点に活動中のトリプルファイヤーが昨年リリースした7年ぶりの新作『EXTRA』がレコード化されました！

トリプルファイヤーほどジャンルで表現するのは難しいバンドは中々いない。ニューウェーブやポストパンク、アートロックのようなアプローチからファンクからパーカッションが目立つ曲まで十人十色な楽曲がヴォーカル、吉田靖直の不思議なワールドで一つにまとめられている。

冒頭を飾る「お酒を飲むと楽しいね」からヴォーカルの音感からは少し気怠さのあるローファイ要素のあるポストパンク系統のバンドをイメージさせられるけど、リズムやギターはアートロック的な複雑な要素はありつつも、どちらかというとファンクな仕上がりになっている為、歌詞の内容おかしな感じなのにも関わらず上品さが残っているのが面白い。

続く2曲目は「BAR」という楽曲で、どんだけアルコールの事を歌うのってツッコミ所はあるのですが、この曲も前曲からの繋がりがリリックだけではなくサウンド面もバッチリとハマってる。

3曲目「スピリチュアルボーイ」のファンク要素が強い楽曲だけど、よりサイケデリックな雰囲気を感じさせるのが一つとフルートがかなり効いていて、パーカッションと合わさってブラジル系統の音楽が好きな人にも届くような楽曲に仕上がっています。

5曲目「サクセス」とかは作品の中でもトリプルファイヤーらしいポストパンキーな部分とサイケデリックなギターが絡み合う楽曲でイーストコーストのパンクシーンとUKのサイケシーンが日本で特殊変化したかのような楽曲だし、8曲目「諦めない人」とかもBrooklynのポストパンク系統の音楽が好きな人にチェックしてほしい楽曲に仕上がってます。

9曲目「相席屋に行きたい」からラスト「ギフテッド」の流れは凄まじくて、完全に2025年に新オープンした新時代のジャズ・ファンク・クラブに遊びに行ったかのような気分になれる。本当に凄まじい。

個人的にコミカルな要素のある音楽は総じて苦手なのですが、トリプルファイヤーはコミカルな要素はありつつも、それを音としてのカッコよさに変換していて大好き！

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◆ 2LP（Ltd Black Vinyl）

Tracklist：
1.お酒を飲むと楽しいね：https://youtu.be/3Imv9pBFou4?si=tUGqbSvXjVgevGml
2.BAR
3.スピリチュアルボーイ
4.ユニバーサルカルマ
5.サクセス
6.ここではないどこか
7.シルバースタッフ
8.諦めない人
9.相席屋に行きたい
10.ギフテッド

Listening the album：https://open.spotify.com/intl-ja/album/3f2ONu5aS32qXwTZbLEgp1?si=aJGK1CHuRMuAQtP4b0XCdA

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Release Date : 31 July 2024
Label : SPACE SHOWER MUSIC

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