君島大空が昨年リリースした2枚のアルバムのうちの１つ『映帶する煙』が待望のレコード化しました！

昨年の「MUSIC MAGAZINE」による年間ベストにも選ばれた作品で、個人的にも大好きなアルバムだ。僕は映画を見ているかのような感覚にさせられるアルバムが好きなのだが、そう思わされる作品は日本の音楽ではあまり大きくない。その中には大きく分けて2つあって、1つは「物語」として映画を見ているような感覚にさせられるアルバムで、例えば僕が大好きな作品だと羊文学『若者たちへ』とかが挙げられる。もう一つはもっとアブストラクトで「世界観」だけで満足できるタイプの作品。日本のアーティストではパッと思いつかないけど、この『映帶する煙』はそのどちらも感じさせる作品だ。

確かに普通のJ-POPやJ-ROCKと比べると、かなり実験的でノイズとか不協和音とかも混ぜ込んだ面白いサウンドに仕上がっているけど、最終的にオルタナティブなポップスとして成り立っているメロディー、ヴォーカル、そして音の質感がある。リリックも日本語で文学的にも見えてくるけど、よく聞いてみると、一人の主人公の物語が頭に入ってくるほどは解りやすいものではない。ただ最終的には映画を見たような満足感と君島大空という音楽の世界観に浸っている。

その時考えてたメモのような欠片を抜群の音楽センスで超クオリティーの高い楽曲にしている感じが、何か他に無い気がする。

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◆ 2LP（Ltd Black Vinyl）

Tracklist：
1.映帶する煙
2.扉の夏
3.装置
4.世界はここで回るよ：https://youtu.be/tmOOZOTbPL0?si=ItdFqLFhmCVlmLVV
5.19℃：https://youtu.be/RUs6saZgbEs?si=KMUcQqk6h-W4E7S0
6.都合：https://youtu.be/AHQhPk12Ook?si=J6miNzhPxhM1JI5T
7.ぬい
8.回転扉の内側は春?
9.エルド
10.光暈
11.遺構
12.No heavenly

Listening the album：https://open.spotify.com/intl-ja/album/6iTUUUkWUZYfr61Pz3gFGG?si=x34GqsjRTWSv0iGedy3wzA

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Release Date : 18 January 2023
Label：APOLLO SOUNDS

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