アイルランドはダブリンを拠点に活動中のポストパンク・バンド、M(h)aol。性差別や性暴力といった問題から生まれた怒りをノイジーなギターサウンドとダンサンブルなビートで放つ。彼らの意志、そしてフェミニズムが詰まったデビューEP『Gender Studies』を入荷。レーベルは”women-led independent record label focussed on working with and for underrepresented voices in music”をコンセプトにしている〈TULLE Collective〉。

個人的にも2021年の年間ベストに選出した作品。

冒頭を飾る「Gender Studie」のギターのサウンドから彼女たちの意思をそのまま音にしたかのような爆裂したノイズサウンドが響き渡る。Gilla Band辺りの音楽性が好きな人にはまず間違いない音楽だと思うので、チェックしてほしい。そもそものジェンダーの概念や性別の二元論の強要への疑問と批判がスポークン・ワード・スタイルで語りかけられる曲で、非常に強くシンプルなメッセージが閉じ込められた楽曲だ。

続く「Desperation」はより強固でノイジーなサウンドと90sのグランジっぽさもある気怠いヴォーカルのメロディーラインが融合した楽曲からMETZとMandy Indianaのコラボ曲をHeartwormsが歌ったかのような「Laundries」の中盤2曲はノイズパンクの楽曲として完璧。この曲は1990年まで実際にアイルランドに存在したMagdalene Laundriesとい女性を収容する施設について歌った曲。Joni Mitchellが1994年にリリースした「The Magdalene Laundries」という曲の歌詞を聞くと、どんな施設だったのかがすぐにわかる。

4曲目に収録されている「No One Ever Talks To Us」も凄まじい曲。恐らく音楽業界へも向けた楽曲。

No one ever talks to us Unless they want To fuck

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◆ 12inch EP

Tracklist：
1.Gender Studies：https://youtu.be/SUzNzWS7lBQ?si=1a4ZZOqNjMbcCXjJ
2.Desperation：https://youtu.be/KwtFwKsACes?si=7GalQbqo0pDdMPot
3.Laundries
4.No One Ever Talks To Us：https://youtu.be/AwSAvsyn6Lg?si=3mYSxfF4wiGsgh7P
5.Ó Ró Sé Do Bheatha Bhaile

Listening the album：https://open.spotify.com/intl-ja/album/7bgyT4rj2jtZUJL1m6kf8f?si=AbIHqD0jSdOiMKhGQxMztA

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M(h)aol - Gender Studies (Sessions from Oblivion) | RTÉ 2XM
https://youtu.be/-Qm48aDBgH0?si=wPit9BvR2pd6wt01

Release Date : 29 October 2021
Label：TULLE Collective

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