元々はBAUMという名前で活動していたSSW、Sabrina TeitelbaumがBlondshellに改名後に〈Partisan Records〉からリリースしたデビューアルバム『Blondshel』を入荷しました。

改名後初のデビューシングル「Olympus」で個人的に初めて知ったアーティストで、その時は別名義でやっていたと知らずにとんでもないアーティストが出てきた....！と僕が毎月書いている『NEW ARTISTS OF THE MONTH』とかでも紹介していたのだけど、本当にそれから一気に知名度を上げ、既に来日公演も発表されているというアーティスト。

冒頭を飾る「Veronica Mars」はアメリカのシリーズを題材にした楽曲。個人的にももう10年以上前に見ていたフェイバリットのドラマの一つだが、主人公であるVeronicaの人生が一変する訳わからない気持ちがオルタナティブで爆発的なサウンドに乗っかっているし、Loganなど登場人物の名前もリリックに出てくる。

2曲目「Kiss City」とかも感情向き出しに歌い上げる様がグッと来るけど、90sのグランジやオルタナだけではなく最近のアートポップとかにも通じるものがあるし、デビューシングルとして公開された「Olympus」はインディーフォーク、オルタナ、サイケなどをミックスした楽曲で心地良いギターサウンドが鳴っている反面、どこかアグレッシブで怒りを感じるような部分があり、Patti Smithや初期のSoccer Mommyとかをどこか彷彿させます。

4曲目「Salad」とかでも特に感じるけど、彼女の楽曲は所謂オルタナティブ系統のSSWのサウンドよりもより壮大でシンプルでポップシーンに近いものを鳴らしていると感じることができる。それは2000年代からの影響をモロに楽曲に突っ込んでいることが多くあると思いますね。特にギターの鳴り方が激しさやうるさい感じは90sからだけど、音作りとかはより00年代やポップスにも近い部分があるという感じでしょうか。

今後の作風がどう変わっていくのかも楽しみだし、個人的にはサウンドもだけど、詩人としても魅力的だと思っていて、ぜひ読んでほしいアーティストですね。

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◆ LP（Ltd Clear Vinyl）

Tracklist：
1.Veronica Mars：https://youtu.be/6TAPFUrk-nw
2.Kiss City
3.Olympus
4.Salad：https://youtu.be/m-AolGenrfg
5.Sepsis：https://youtu.be/ZE20gz-0XEI
6.Sober Together
7.Joiner：https://youtu.be/hb3ZlYG1cKA
8.Tarmac
9.Dangerous

Listening the album：https://blondshell.bandcamp.com/album/blondshell

◆関連リンク
Instagram
https://instagram.com/Blondshell

Blondshell Live at WNXP's Sonic Cathedral
https://youtu.be/-gDaNmpww-w

Release Date : 7 April 2023
Label：Partisan Records

ショップの評価

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