Lana Del Rey / Did You Know That There's A Tunnel Under Ocean Blvd(LP)
¥6,000
昨年シングルとして本作のタイトルにもなっている「Did you know that there's a tunnel under Ocean Blvd」がリリースされた時、Lana Del Reyの9枚目のアルバムである今作も素晴らしいモノになる事が確定していた。
LAよりも南側にある港町Long BeachにあるストリートがOcean Blvd。相変わらずカリフォルニアを舞台に自身の孤独と愛を歌う。Lana Del Reyにとっては鉄板のテーマかもしれないが、本当に彼女はこれをやってるだけで十分なのだ。それくらいに歌声がパワフルで、リリックに固有名詞が登場していることで想像できるイメージの幅が幾つも広がっている。
4曲目に収録されている「A&W」は7分を超える大曲。序盤はお得意のLana節が炸裂したサッドコアだが、途中から低音ビートが響き渡るラップパートを取り込んだ実験的な仕上がりになっていて驚かされる。そして何よりも凄いのがラップ調でいつもとは異なる歌い方をしているのにも関わらず、リリックのワードのチョイスがLana Del Reyすぎて、例え違う人が歌ってたとしてもLana Del Reyのリリックだとわかると思う。ラップパートでは基本的にJimmyという昔から彼女の音楽の中に登場する仮想キャラクター?とアメリカの売春婦の話をしているのに最後に”Your mom called, I told her, you’re fucking up big time”とLana Dey Rey本人からの伝言かのような終わりで締まる。天才的です。
6曲目に収録されている「Candy Necklace」は楽曲も素晴らしいが、MVに関しては2023年のベストMVではないだろうか?Lana Del ReyがMarilyn MonroeやElizabeth Shortに変身してまるで当時を再現しているかのようなビデオで、葉巻を吸って偉そうにしているオジサンの表情とかも含めて、Lana Del Reyからの芸能界へのメッセージなどにも見て取れる。
あの有名な映画「Paris, Texas」をタイトルにした10曲目は不気味さも感じ取れる美しいワルツ曲なのですが、ピアノを軸にしたシンプルな構成の中に薄っすらとアコギが入っているのが素晴らしいし、12曲目「Let The Light In」ではFather John Mistyとデュエットしておりアメリカン・ミュージックにマッチする最高のヴォーカリスト2人の組み合わせで、本当にもうそれだけでたまらない。
本作『Did You Know That There's A Tunnel Under Ocean Blvd』もトータルタイムが1時間17分と相変わらず長くて他のアーティストであれば聞くのが疲れてしまうレベルだと思うけど、Lana Del Reyは結局ソングライティングが100点なので聞けてしまう。今年初旬に話題になった『RRR』というインド映画が3時間あったが、誰もが見入ってしまったかのように、Lana Del Reyの物語は40分では全く完結できない壮大なストーリーであり、問題提起なのだ。
—
◆ 2LP
Tracklist:
1.The Grants
2.Did you know that there's a tunnel under Ocean Blvd
3.Sweet
4.A&W
5.Judah Smith Interlude
6.Candy Necklace feat. Jon Batiste:https://youtu.be/C2e0H6MUWyU
7.Jon Batiste Interlude
8.Kintsugi
9.Fingertips
10.Paris, Texas feat. SYML
11.Grandfather please stand on the shoulders of my father while he's deep-sea fishing feat. RIOPY
12.Let The Light In feat. Father John Misty
13.Margaret feat. Bleachers
14.Fishtail
15.Peppers feat. Tommy Genesis
16.Taco Truck x VB
◆関連リンク
Facebook
https://www.facebook.com/lanadelrey/
Release Date : 24 March 2023
Label : Interscope Records
LAよりも南側にある港町Long BeachにあるストリートがOcean Blvd。相変わらずカリフォルニアを舞台に自身の孤独と愛を歌う。Lana Del Reyにとっては鉄板のテーマかもしれないが、本当に彼女はこれをやってるだけで十分なのだ。それくらいに歌声がパワフルで、リリックに固有名詞が登場していることで想像できるイメージの幅が幾つも広がっている。
4曲目に収録されている「A&W」は7分を超える大曲。序盤はお得意のLana節が炸裂したサッドコアだが、途中から低音ビートが響き渡るラップパートを取り込んだ実験的な仕上がりになっていて驚かされる。そして何よりも凄いのがラップ調でいつもとは異なる歌い方をしているのにも関わらず、リリックのワードのチョイスがLana Del Reyすぎて、例え違う人が歌ってたとしてもLana Del Reyのリリックだとわかると思う。ラップパートでは基本的にJimmyという昔から彼女の音楽の中に登場する仮想キャラクター?とアメリカの売春婦の話をしているのに最後に”Your mom called, I told her, you’re fucking up big time”とLana Dey Rey本人からの伝言かのような終わりで締まる。天才的です。
6曲目に収録されている「Candy Necklace」は楽曲も素晴らしいが、MVに関しては2023年のベストMVではないだろうか?Lana Del ReyがMarilyn MonroeやElizabeth Shortに変身してまるで当時を再現しているかのようなビデオで、葉巻を吸って偉そうにしているオジサンの表情とかも含めて、Lana Del Reyからの芸能界へのメッセージなどにも見て取れる。
あの有名な映画「Paris, Texas」をタイトルにした10曲目は不気味さも感じ取れる美しいワルツ曲なのですが、ピアノを軸にしたシンプルな構成の中に薄っすらとアコギが入っているのが素晴らしいし、12曲目「Let The Light In」ではFather John Mistyとデュエットしておりアメリカン・ミュージックにマッチする最高のヴォーカリスト2人の組み合わせで、本当にもうそれだけでたまらない。
本作『Did You Know That There's A Tunnel Under Ocean Blvd』もトータルタイムが1時間17分と相変わらず長くて他のアーティストであれば聞くのが疲れてしまうレベルだと思うけど、Lana Del Reyは結局ソングライティングが100点なので聞けてしまう。今年初旬に話題になった『RRR』というインド映画が3時間あったが、誰もが見入ってしまったかのように、Lana Del Reyの物語は40分では全く完結できない壮大なストーリーであり、問題提起なのだ。
—
◆ 2LP
Tracklist:
1.The Grants
2.Did you know that there's a tunnel under Ocean Blvd
3.Sweet
4.A&W
5.Judah Smith Interlude
6.Candy Necklace feat. Jon Batiste:https://youtu.be/C2e0H6MUWyU
7.Jon Batiste Interlude
8.Kintsugi
9.Fingertips
10.Paris, Texas feat. SYML
11.Grandfather please stand on the shoulders of my father while he's deep-sea fishing feat. RIOPY
12.Let The Light In feat. Father John Misty
13.Margaret feat. Bleachers
14.Fishtail
15.Peppers feat. Tommy Genesis
16.Taco Truck x VB
◆関連リンク
https://www.facebook.com/lanadelrey/
Release Date : 24 March 2023
Label : Interscope Records
ショップの評価
Thank you so much
The most important thing is to enjoy your life - to be happy - it's all that matters.