元々はGoat Girlのベーシストとして活躍していたSSW、Naima Jellyがバンドを脱退後本格始動したソロプロジェクト、Naima Bockが〈Sub Pop〉と契約してリリースしたデビューアルバム『Giant Palm』を入荷しました。

ブラジル人の父とギリシャ人の母の元にイギリスで生まれ、ブラジルでの生活を挟みサウスロンドンで音楽活動をスタートしたNaima Bock。Goat Girlといえば、サウスロンドンのシーンに注目が集まった際の第一陣のポストパンク〜オルタナ系バンドという感じだけど、Naima Bockとしての活動ではオルタナフォークを軸にしたサウンドを鳴らすのが特徴的で、その中でもLucy DacusやFenne Lilyといった少しスピリチュアルな要素もあるアーティストが好きな人には特にオススメの作風になっており、彼女のルーツでもあるブラジル音楽と彼女が学校で学んでいたこともあるというヨーロッパの民族音楽からの影響を受けたインディーフォークです。

更に30人以上のミュージシャンが参加した作品で、その多数のメンバーがフォークを軸にした静かな作品を作るってのが本当に最高ですね。

冒頭を飾る「Giant Palm」からナチュラルで温もりのあるヴォーカルを軸にしつつもリズムの面で少しブラジリアンを感じるし、少しサイケを感じさせるようなシンセサウンドもマッチしていて非常に素晴らしいし、続く「Toll」では民族音楽っぽさが色濃く出ている楽曲でトランペットからヴァイオリン、他にも様々な楽器が鳴っていて自然のハーモニーを感じることができます。

4曲目「Dim Dum」とかを聞いていると少しアンビエントなどの雰囲気も感じさせるコーラスの重ね具合やクラシカルに響き渡るストリングスでの終わり方が一気にムードを生み出しているし、6曲目「Natural」はまさにLucy Dacusを彷彿させるような歌声が魅力的です。

ラストを飾る「O Morro」はこの作品の一つのテーマでもある”ブラジル”のボサノヴァ・クラシックのカヴァーで、言語が変わるところも含めて最後まで新鮮さを保っていると思います。

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◆ LP（Ltd Loser Edition of Orange Vinyl）

Tracklist：
1.Giant Palm：https://youtu.be/yA-qQnXESpY
2.Toll：https://youtu.be/CaaqXRTEZGk
3.Every Morning
4.Dim Dum
5.Working
6.Natural
7.Campervan：https://youtu.be/51nFAgX-WLc
8.Enter the House
9.Instrumental
10.O Morro

Listening the album：https://naimabock.bandcamp.com/album/giant-palm

◆関連リンク
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Naima Bock - Campervan (Live with Institute Collective)
https://youtu.be/bjl-fzAzZXM

Release Date : 1 July 2022
Label : Sub Pop Records

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