Black Country, New RoadのメンバーでもあるGeorgia ElleryとGuildhall School of Music and Dramaでの同級生だったTaylor Skyeによるデュオ、Jockstrapが〈Rough Trade〉からリリースしたデビューアルバム『I Love You Jennifer B』を入荷しました。

クラシック音楽を聞いて育ち、ジャズに目覚め、その後〈PC Music〉のシーンから影響を受けたという2人しか作り出せない世界観もサウンドの質感も満点のデビューアルバムで、冒頭を飾る「Neon」ではThe xxとかの雰囲気に通じるエレクトロニックでダークなムードから一気にノイジーで実験的なエクスペリメンタル・パンクへと転調していくのですが、最終的には壮大なメロディーが突き刺さるアレンジ含めて3:45秒の曲なのに体感は10分以上の満足感を初っ端から得られます。

ミニマムな電子サウンドでスタートする「Jennifer B」は実験的なサウンドとどこかオモチャの世界のような愉快なサウンドがミックスされており、それがスペシャルな世界観を作り出しているのですが、この曲のヴォーカルはFKA Twigsを彷彿させるし、Half Waif辺りのオルタナティブ〜エレクトロニカ〜フォーク〜アンビエントなどを混ぜているアーティストが好きな人にもオススメできる楽曲でしょう。

3曲目「Greatest Hits」では80sを感じさせるネオンシンセを軸とした懐かしさを感じさせるRyan DeRobertis辺りに通じるサウンドを全体的には表現していると思います。その中でも恐らく何かしらの打楽器のサウンドが超絶にクールに表現されていたりとモダンな部分も多くて本当に面白い。

続く「What’s It All About」はアコースティックギターとヴァイオリンが軸となった非常にシンプルなポップ調の楽曲を披露しており、こういった楽曲をスラッと歌い上げることもできちゃうのがGeorgia Elleryの凄いところだなと感じますね。

7曲目「Debra」とかはクラシック調の壮大なドラマがスタートしたかと思えば、一気にハイパーポップとかにも通じるキャッチーな楽曲になっていくところが面白くてこの辺りは〈PC Music〉に通じる部分でもあるし、Guerilla Toss辺りのアートパンクからの影響にも思えますよね。

8曲目「Glasgow」とかも本当に素晴らしくて、これこそHalf Waifとかに通じるようなナチュラルで美しい音像と更にポップで響き渡るようなキャッチーなヴォーカルが本当に素晴らしい。

個人的には期待を大きく上回る完成度で度肝を抜かれています。
今年のベストアルバム候補の一つで間違いないと思います！

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◆ LP（Ltd Green Vinyl）

Tracklist：
1.Neon
2.Jennifer B
3.Greatest Hits
4.What’s It All About?
5.Concrete Over Water：https://youtu.be/FfXwm3jwVbI
6.Angst
7.Debra
8.Glasgow：https://youtu.be/_dLOFMxAYuE
9.Lancaster Court
10.50/50 (Extended Mix)

Listening the album：https://jockstrapmusic.bandcamp.com/

◆関連リンク
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Jockstrap - 'I Love You Jennifer B' Orchestral Recording by Rosie Marks
https://youtu.be/6UlqxlNCm5s

Release Date : 9 September 2022
Label：Rough Trade

ショップの評価

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