過去にはMen I Trustのゲストヴォーカルとしてアルバムにも参加している経緯もあるカナダはケベックシティのSSW、Margaux Sauvéによるプロジェクト、Ghostly Kissesがリリースしたデビューアルバム『Heaven, Wait』を入荷しました。

Margaux Sauvéは元々ヴァイオリニストであったり、初期のMen I Trustにゲストヴォーカルとして参加していたするアーティスト。逆にGhostly Kissesも元々Men I TrustのメンバーであるDragos Chiriacが参加していたりもするカナダのモントリオール界隈のシーンの中でも重要なアーティストの1人です。

今作『Heaven, Wait』はSt. VincentやSufjan StevensからNorah Jonesまで幅広く仕事をしているNYのDovemanとBirdyやPrimal Screamを手掛けるTim Branをプロデューサーに迎え、パートナーでもあるクラシック系の音楽家、Louis－Etienne Santaisと共同制作された作品。

冒頭を飾る「Heartbeat」から浮遊感のあるエレクトロニックなサウンドの中でまるで泳いでいるかのような感覚にさせられる楽曲に仕上がっていて、Ghostly Kissesの徐々に身体に溶け込んでいくような美しい歌声と繊細に研ぎ澄まされたビートが水中のクラブスペースを作り出す。

2曲目「Heaven, Wait」ではとにかくピアノの音色が美しくて、最初の数秒間はただただ聞き惚れてしまう。その夢の中から徐々に現実に戻ってくると、少し哀しさを帯びたMargaux Sauvéの歌声と絶妙なバランス感覚を放った少しだけダンサンブルなビートに心を奪われる。僕はこの曲といつでも夜明けを共にすごしたくなる。

3曲目「Don't Know Why」はアコギからスタートする楽曲でヴォーカルのエモーショナルな感じとかは、Ghostly Kissesの方が少しアブストラクトな部分はあるけれども、個人的にはFenne Lilyとかが好きな人に刺さる歌声なのではないかと思っている。

5曲目「A Different Kind Of Love」とかも本当にとにかく美しい世界の景色が頭に自然と浮かんでくるような宇宙の中で響いているような楽曲だし、まるでそのままブラックホールに吸い込まれていくかのような感覚にさせられるダークでオルタナティブな「Clay」という楽曲は少し今までの楽曲よりも壮大な世界観をサウンドでアプローチしていて、途中で一気にカオスを作り出す感じが本当にカッコいい。

個人的に大好きなのは9曲目「Green Book」という楽曲。このくらいにシンプルに壮大にピアノと歌を中心に世界観を作れるアーティストも中々いないと思うし、本当に今年のベストアルバムの一つだと思いますね。

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◆ LP（Ltd White Vinyl）

Tracklist：
1.Heartbeat：https://youtu.be/D39o_KZ-JZg
2.Heaven, Wait
3.Don't Know Why
4.Blackbirds
5.A Different Kind of Love
6.Clay
7.Carry Me
8.Play Dead
9.Green Book
10.Your Heart is Gold

Listening the album：https://open.spotify.com/album/5kQwGFGp61L6iYlk8tgHCS?si=8n42gzArSZ-NRMqPSioE2w

◆関連リンク
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Ghostly Kisses - Live at La Société des Loisirs (Record Store Session)
https://youtu.be/NMgHo7lSgt0

Ghostly Kisses - Live at Le Grand Salon
https://youtu.be/wsc-XsSVqWY

Release Date : 28 January 2022
Label : Akira Records

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