〈Odd Future〉の一員としてシーンに登場し、今では世界で一番人々を魅了し続けるアーティスト、Frank Oceanが2016年にリリースし、多くの人が2010年代のナンバー１に選ぶであろう時代を変えた大名作『Blonde』を入荷しました。

”時代を変えた”という言葉がこれほど以上に適切な作品は少なくても僕が音楽と向き合うようになってからは生まれてないと思うし、本当にどのようなミュージックブログを見てもFrank Ocean以降〜という文脈で様々なアーティストが語られ、同じく〈Odd Future〉のリーダーとしてシーンに登場したTyler, The Creatorと共に様々なフォロワーを生み出し、そのフォロワーでもあったKevin Abstractがまた新しいシーンを作り出しと、本当にここ数年の流れを作り上げた音楽シーンにとっても本当に大事な一枚であろう。

冒頭を飾る「Nikes」のイントロから本当にキックとスネアの音だけでこんなにも人々を魅了する楽曲なんて存在するのか？というくらいに素晴らしく、エフェクトのかかったヴォーカルを際立たせるためにサウンドのレイヤーを敢えて少なめにしている感じも含めて本当に素晴らしく、白い吐息を吐く描写かのようにエモーショナルで美しい仕上がりになっている。

メッセージ性のある留守電メッセージ調の「Be Yourself」から「Solo」へと続いていく流れとかも本当に美しい、孤独であること＝「So low」と捉えられるし、楽曲を読んでいくと孤独でいることによる強さのようなモノも個人的には感じることができるなと思う。

7曲目「Self Control」ではSlow HollowsのフロントマンでもあったAustin Feinsteinを迎えて制作された楽曲で、失恋を歌っている楽曲だけど、アウトロの "I, I, I know you gotta leave, leave, leave" からはじまるラストパートはこのアルバムのピークの一つといえるだろうし、そのようなピークポイントが激しさやポップさではなくエモさや哀しさを感じさせる壮大な仕上がりとして表現されているところもこのアルバムの全体的なムードの特徴であろう。

全体を通してもR&Bでありポップスでもあるとは思うけど、多くのラッパーやインディーミュージシャンもゲスト参加し、アンビエントR&Bなどとアメリカではよく言われている作品だ。そのような自由さが正真正銘の名盤の証であって、いつどこで聞いてもマッチするアルバムを生み出したのだと思う。

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◆ 2LP（Ltd Fluoresecent Yellow Vinyl）

Tracklist：
1.Nikes：https://youtu.be/diIFhc_Kzng
2.Ivy
3.Pink + White
4.Be Yourself
5.Solo
6.Skyline To
7.Self Control
8.Good Guy
9.Nights
10.Solo (Reprise)
11.Pretty Sweet
12.Facebook Story
13.Close To You
14.White Ferrari
15.Seigfried
16.Godspeed
17.Futura Free

Listening the album：https://open.spotify.com/album/3mH6qwIy9crq0I9YQbOuDf?si=4zgzouf4Svq7gQArbt8aNw

Release Date : 20 August 2016
Label : Independent

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