2007年にリリースした2ndアルバム『Untrue』がダンスミュージック界の一つのマスターピースとなり、ここまで未だに詳しい実態がわからいまま多くの音楽ファンを魅了し、多くのアーティストに影響を与えてきたBurial。

Thom YorkeとFour Tetとのコラボレーションを果たした『Her Revolution / His Rope』の記憶が新しいが、今回リリースされたEP『ANTIDAWN』は20年代初のBurialソロ名義での作品となり、しかも15年ぶりの長編作品としてリリースされた。

今作には合計43分にもなる5曲が収録され、EPというボリュームを余裕で超えているのが一つの特徴ではあるが、それ以上にダンスミュージックやエレクトロミュージックでは基本となるダンサンブルなビートが一切使用されず、まるで深海をゆっくりと泳いていくかのようにディープで不穏、そしてミステリアスな世界へと引きずり込まれる。

ただ、アンビエントやノイズミュージックを軸とした作品はノイズの使い方とかは変化してない部分を多く感じるし、何よりも彼の音楽の魅力の一つである”孤独と向き合う時間を与えてくれる”という点は僕が後追いながらもBurialを最初に聴いたときの印象と変わってない。

そして例えば3曲目「SHADOW PARADISE 」”Let me hold you for a while”とかいうリリックがこの手の楽曲の中でスッと歌われることに僕はグッときてしまうし、人間らしさを感じる。その孤独の中で叫ばれる人間らしさは美しい。

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◆ 12inch EP（Ltd Black Vinyl w Japanese Obi）/ DLコード

Tracklist：
1.STRANGE NEIGHBOURHOOD
2.ANTIDAWN
3.SHADOW PARADISE
4.NEW LOVE
5.UPSTAIRS FLAT

Listening the album：https://burial.bandcamp.com/album/antidawn-ep

Release Date : 28 January 2021
Label：Hyperdub

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