Little Simz / Sometimes I Might Be Introvert(Ltd Red and Yellow 2LP)
¥3,400
ロンドンを拠点に活動中のアーティスト、Little Simz。Kendrick Lamar、Anderson .PaakからLauryn Hillまでを魅了する彼女の実力は前作『GREY Area』で完全体となった。今一番ホットであり、エッジの効いたアーティストと言っていいだろう。
前作『GREY Area』ではとにかくアグレッシブで刺さるビートと少し不穏な要素が絡み合い、ある意味サウスロンドンの今のシーンを象徴するようなHIP-HOPアルバムだったと思うが、今作では更に様々なジャンルの壁をハンマーで叩き割りながら、時に前作のように激しく、時にソウルフルに仕上げた作品になっている。
例えば冒頭を飾る「Introvert」のイントロからBeyoncéを彷彿させるような壮大でミュージカルのはじまりを予感させるようなサウンドとRadioheadを彷彿させるような不穏なギターサウンドが絡み合う。一つの映画の世界のようなトラックの上で怒りと希望に満ちたラップ、僕は黒人女性ではないけれども、一つ一つのフレーズが今の自分の環境や日常に当てはめられる。色々綴られた後のラストのパートでラップされる "Alone but not lonely" という言葉は今色んな人に聴いてほしい言葉である。
続く「Woman」ではSUALTのシンガーであるCleo Solがゲストに迎えたソウルフルな一曲。余談だが今作も前作の『GREY Area』もSUALTのメンバーであるInfloがプロデュースを担当しているらしく、前作のときには知らなかったけどこれはめちゃくちゃ納得させられる。
バックコーラスを活用した「Little Q Part 1〜Little Q Part 2」の流れからナレーターがアルバムの第二章へと進んでいくことを語るかのような楽曲「Gems」、そして第二章のはじまりである「Speed」は前作の質感に近い鋭いビートが特徴的で攻撃的な楽曲なのだけど、パーカッションの使い方やノイズミュージックっぽいシンセ、少しワールドミュージック的なサイケデリックな要素も含まれていて純粋に音して超クール。
更にはオープナーの「Introvert」同様にオーケストラを迎えつつ途中で一気に緩さのあるR&Bなテイストに転調していく9曲目「Standing Ovation」から不穏なシンセサウンドが最近の〈YEAR0001〉のリリースとかとも重なる「Rollin Stone」など本当に様々なタイプの楽曲を収録しているのもあるし、途中で演劇でいう場面転換のような楽曲が用意されていることもあり、2021年に一時間超えのアルバムでありながらも完璧な作品に仕上がっていると思うし、最後まで全く飽きることがない。
アルバムの曲順のままライブで聴きたくなるし、もう本当に超豪華なセットでフェスのヘッドライナーとかしてほしい!
—
◆ 2LP(Ltd Red / Yellow Vinyl)
Tracklist:
1.Introvert:https://youtu.be/hxfGQ2AJHGk
2.Woman (feat. Cleo Sol):https://youtu.be/zHGf6tmnLYE
3.Two Worlds Apart
4.I Love You I Hate You
5.Little Q Part 1
6.Little Q Part 2
7.Gems
8.Speed
9.Standing Ovation
10.I See You
11.The Rapper That Came To Tea
12.Rollin Stone
13.Protect My Energy
14.Never Make Promises
15.Point and Kill (feat. Obongjayar):https://youtu.be/tvY31eN3gtE
16.Fear No Man
17.The Garden Interlude
18.How Did You Get Here
19.Miss Understood
Listening the album:https://open.spotify.com/album/4xCbgnq65GRQKSAkH1RExU?si=jOi8-Bx-QiifhRlE3M2UUQ&dl_branch=1
◆関連リンク
Facebook
https://www.facebook.com/LittleSimz/
Little Simz: Tiny Desk (Home) Concert
https://youtu.be/Nkt93coQzqg
Release Date : September 3 2021
Label:Age 101 Music
前作『GREY Area』ではとにかくアグレッシブで刺さるビートと少し不穏な要素が絡み合い、ある意味サウスロンドンの今のシーンを象徴するようなHIP-HOPアルバムだったと思うが、今作では更に様々なジャンルの壁をハンマーで叩き割りながら、時に前作のように激しく、時にソウルフルに仕上げた作品になっている。
例えば冒頭を飾る「Introvert」のイントロからBeyoncéを彷彿させるような壮大でミュージカルのはじまりを予感させるようなサウンドとRadioheadを彷彿させるような不穏なギターサウンドが絡み合う。一つの映画の世界のようなトラックの上で怒りと希望に満ちたラップ、僕は黒人女性ではないけれども、一つ一つのフレーズが今の自分の環境や日常に当てはめられる。色々綴られた後のラストのパートでラップされる "Alone but not lonely" という言葉は今色んな人に聴いてほしい言葉である。
続く「Woman」ではSUALTのシンガーであるCleo Solがゲストに迎えたソウルフルな一曲。余談だが今作も前作の『GREY Area』もSUALTのメンバーであるInfloがプロデュースを担当しているらしく、前作のときには知らなかったけどこれはめちゃくちゃ納得させられる。
バックコーラスを活用した「Little Q Part 1〜Little Q Part 2」の流れからナレーターがアルバムの第二章へと進んでいくことを語るかのような楽曲「Gems」、そして第二章のはじまりである「Speed」は前作の質感に近い鋭いビートが特徴的で攻撃的な楽曲なのだけど、パーカッションの使い方やノイズミュージックっぽいシンセ、少しワールドミュージック的なサイケデリックな要素も含まれていて純粋に音して超クール。
更にはオープナーの「Introvert」同様にオーケストラを迎えつつ途中で一気に緩さのあるR&Bなテイストに転調していく9曲目「Standing Ovation」から不穏なシンセサウンドが最近の〈YEAR0001〉のリリースとかとも重なる「Rollin Stone」など本当に様々なタイプの楽曲を収録しているのもあるし、途中で演劇でいう場面転換のような楽曲が用意されていることもあり、2021年に一時間超えのアルバムでありながらも完璧な作品に仕上がっていると思うし、最後まで全く飽きることがない。
アルバムの曲順のままライブで聴きたくなるし、もう本当に超豪華なセットでフェスのヘッドライナーとかしてほしい!
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◆ 2LP(Ltd Red / Yellow Vinyl)
Tracklist:
1.Introvert:https://youtu.be/hxfGQ2AJHGk
2.Woman (feat. Cleo Sol):https://youtu.be/zHGf6tmnLYE
3.Two Worlds Apart
4.I Love You I Hate You
5.Little Q Part 1
6.Little Q Part 2
7.Gems
8.Speed
9.Standing Ovation
10.I See You
11.The Rapper That Came To Tea
12.Rollin Stone
13.Protect My Energy
14.Never Make Promises
15.Point and Kill (feat. Obongjayar):https://youtu.be/tvY31eN3gtE
16.Fear No Man
17.The Garden Interlude
18.How Did You Get Here
19.Miss Understood
Listening the album:https://open.spotify.com/album/4xCbgnq65GRQKSAkH1RExU?si=jOi8-Bx-QiifhRlE3M2UUQ&dl_branch=1
◆関連リンク
https://www.facebook.com/LittleSimz/
Little Simz: Tiny Desk (Home) Concert
https://youtu.be/Nkt93coQzqg
Release Date : September 3 2021
Label:Age 101 Music
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