デビューアルバム『On Hold』から本当に素晴らしい作品をリリースしているUKはDorset出身、現在はBristolを拠点に活動中のSSW、Fenne Lilyが〈Dead Oceans〉とサインし作り上げた自身2枚目のフルアルバム『BREACH』を入荷しました！

デビューアルバムでは10代の時に感じた恋人に振られた時の失望や悲しみ、そして今まで気づきあげた関係が一瞬で崩れ落ちていく儚さなどを唄ったある意味孤独を恐れた唄が収録された作品だったが、今作『BREACH』では23歳になった彼女が「孤独」をテーマにして作られた楽曲集となっている。

リード曲として公開された「Alapathy」は前作では無かったイントロから激しいドラミングが目立ち、一つ一つの楽器が主張しあっているタイプの疾走感のあるインディーロックに仕上がっているけど、Fenne Lilyスモーキーな唄声がその少しノイズを感じさせるようなトラックにマッチして絶妙なノスタルジックを生み出している。

3曲目「Berlin」はデビューアルバムの中にも収録されていそうな静かで透き通るような楽曲だけど、”It's not hard to be alone anymore”と繰り返し歌われるこの曲では冒頭にも書いたように孤独をテーマにしつつ、孤独を恐れなくなった彼女の心の変化が唄になっているし、途中のギターソロパートでもどこか心が解放されたかのような清々しさを感じさせられますね。

5曲目「I, Nietzsche」では優しさに包まれて子守唄のようにも聴こえてくるLucy Dacusを彷彿させる1曲で、続く「Birthday」でも派手さはないけれども温かい飲み物のように身体をスッと温めてくれるようなヴォーカルとストリングスのコンビネーションが楽曲を壮大にしている素晴らしい曲。

9曲目「Someone Else's Trees」ではアコギを軸にしたオルタナフォークを披露し、少しアメリカンな風を吹かせたところでラスト「Laundry and Jetlag」でガッツリとしたシンプルな弾き語り+αなアレンジの曲で終わる感じもSSWとして素晴らしいです！

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◆ LP（Ltd Opaque Yellow Vinyl）

Tracklist：
1.To Be a Woman Pt. 1
2.Alapathy
3.Berlin：https://youtu.be/BN7EW7CAT3o
4.Elliott
5.I, Nietzsche
6.Birthday
7.Blood Moon
8.Solipsism：https://youtu.be/hCrhT7clK-U
9.I Used To Hate My Body But Now I Just Hate You
10.'98
11.Someone Else's Trees
12.Laundry and Jetlag

Release Date : 18 September 2020
Label：Dead Oceans

ショップの評価

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