Kentucky州はLouisville出身で現在はLAを拠点に活動中のSSW、Tomberlinが2022年に〈Saddle Creek〉からリリースした2ndアルバム『i don’t know who needs to hear this...』のレコードを入荷しました。

デビューアルバムはもちろんだが、Alex Gをプロデューサに2020年にリリースした『Projections』があまりにも素晴らしく、この年の年間ベストにも入れた記憶があるのだが、今作はAdrianne LenkerやBuck MeekといったBig Thief陣のソロにプロデューサーとして関わるPhilip Weinrobeを共同プロデューサーに迎え、また方向性は違うが素晴らしいアルバムになっている。

3曲目に収録されている「tap」は弾き語りに少し調味料を加えたくらいのミニマムな楽曲だけど、カチカチ終始鳴り続けるリズムによって楽曲にメリハリが生まれ、静かだけど迫力のあるコーラスワークなどと交わることで弾き語りだけでは生まれないであろうスペシャルな曲になっている。

インディーフォークやバラードを得意とするSSWにとってメインの楽器をアコギ / ピアノのどちらを選ぶのかで大きな分かれ道であるが、Tomberlinはその中でも両刀としてバランスよく楽曲を仕上げる天才だということを「unsaid」で証明しているし、「sunstruck」とかは一人で演奏しているのに何人にも影分身しているかのような一体感がヴォーカル＆コーラスワークから生まれており、boygeniusとかのファンにも聞いて欲しいインディーフォークに仕上がっています。

ここまでは美しいタイプの曲が多かったですが、8曲目「stoned」はTomberlinが一気に感情を吐き出した最高な曲で、後半のザラザラとしたギターソロが本当に格別だし、よりヘヴィーでオルタナティブに演奏された「happy accident」も祈りと怒りが交わるような美しさと悲しさを交差させた素晴らしい楽曲です！

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◆ LP（Ltd Clear Orange Vinyl）

Tracklist：
1.easy
2.born again runner
3.tap
4.memory
5.unsaid
6.sunstruck：https://youtu.be/7nWMR1cCvQk?si=_3hG2xEwBloganL2
7.collect caller
8.stoned
9.happy accident：https://youtu.be/_57as3Pt1LY?si=oGTV8QAKFgwf4LRb
10.possessed
11.idkwntht：https://youtu.be/brY0keRWi6s?si=_EgTKT2uenB9pjeo

Listening the album：https://tomberlin.bandcamp.com/album/i-don-t-know-who-needs-to-hear-this

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Release Date : 29 April 2012
Label：Saddle Creek

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