Wednesdayのギタリストとしても活動し、Waxahactheeとのコラボレーションなどインディーとカントリーを繋ぐアーティストとして予想以上に活躍を見せるアーティスト、MJ Lendermanが2019年にリリースしたソロデビューアルバム『MJ Lenderman』がリマスターされてレコード化されました！

MJ Lendermanというアーティストの素晴らしさに気づいたのは、WednesdayのKarly Hartzmanと連名のような形で『Guttering』というEPで、僕の年間ベストにも選出した一枚なのですが、この時のソングライティングが本当に素晴らしかったんですよね。

という事で個人的にこの『MJ Lenderman』は完全に後追いで聞いたのだけど、本当に冒頭を飾る「Come Over」から素晴らしいです。この曲は7分超えの大曲なのですが、彼が一番得意しているカントリー系統のメロディーセンスを存分に発揮しつつも、オルタナやスロウコアも彷彿させるようなノイジーなエレキギターと組み合わせている事でよりヴォーカルやメロディーを魅力的にしていると思うし、何よりも本当に歌が素晴らしい。"Why don't you come over"という歌い出しから本当に芯の底まで突き刺さってくる。

続く「Heartbreak Blues」は更に長い曲で、よりしっとりとしたバラード調の曲だけど、この曲も彼の強みであるテキサス風のカントリー調なギターを後ろに語りかけるようなヴォーカルの一語一句が頭の中にしっかりと刻まれるし、スロウコア要素の強い5曲目「Southern Birds」とかも芯にヴォーカルがあり、その歌から”陰”ではなく”陽”のヒカリが覗いているのが他のこの手のアーティストとの違いを生み出しています。

逆に言うとほぼインスト曲である「Space」や「Grief」はガッツリダークな音像を醸し出していて、暗いアルバムの中でも更にコントラストをつける役割を果たしているし、個人的にMJ Lendermanはソングライターとしてはもちろんだけど、ヴォーカリストとして大好きなアーティストであることが再認識しました。

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◆ 2LP / DLコード

Tracklist：
1.Come Over：https://youtu.be/rSw5pAhpvDc?si=_pFZELxC2pUOl30S
2.Heartbreak Blues
3.Left Your Smile
4.My Baby Says
5.Southern Birds
6.Space
7.Grief
8.Basketball No. 1
9.Ghost Town

Listening the album：https://mjlenderman.bandcamp.com/album/mj-lenderman

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Release Date : 15 June 2019
Label : Dear Life Records

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